初心者のために,熱帯魚の選び方,日常の管理,餌のやり方などちょっと工夫すれば快適になる裏技,隠し技を紹介していきます。

熱帯魚の餌は人工餌か生き餌か?

■熱帯魚の餌は人工餌か生き餌か?

 

よく,人工餌を与えると魚が食べない餌が混じっていて
水槽内に残ってしまうという話を聞きます。
しかし,信頼できるメーカーの製品ならば
魚が食べない餌が混じっているなどということは考えられません。
ただ,人工餌には魚が大好きなエビから
嗜好性の面ではやや劣る植物性原料まで
様々なものが含まれています。

この場合,エビをメインに使用した部分は
当然魚にとって美味しいはずで,逆に
植物成分主体の部分はあまり美味しくないということになります。
しかしよく考えてください。
我々人間でもただ美味しいからといって
毎日お菓子ばかりを食べていたらどうなることでしょう。
やはり,
野菜類などもバランスよく摂取しなければならないはずです。

それと同じことで,魚もできるだけ多岐にわたる原料を使用した
餌を食べることで栄養バランスをとることができるのです。
そのようなことを長年の研究から導き出した結果,
メーカーは人工餌を作り出しているのです。

もし,与えた餌が適量であれば,
魚はすべての餌を食べ尽くすことになりますが,
大量に餌を与えた場合は,
エビなどを原料とした美味しいところだけを食べて
満腹してしまうことになり,その結果,栄養学的には重要でも
嗜好性が低い部分の餌が
水槽内に残ってしまうということになります。
つまり,魚が食べないのではなくて,
美味しい餌だけを優先的に食べただけで満腹してしまったわけで,これは飼育者の餌のあげ過ぎという
人為的なミスに他ならないのです。

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