初心者のために,熱帯魚の選び方,日常の管理,餌のやり方などちょっと工夫すれば快適になる裏技,隠し技を紹介していきます。

熱帯魚の水槽の水替えをさぼる方法

■熱帯魚の水槽の水替えをさぼる方法

 

水換え自体をまったく行わないと言うのは
少なくとも民間レベルでは不可能です。
しかし,水換えの回数を減らすことならば充分可能なのです。
実際には,どのようなテクニックを用いれば
水換えの回数を減らすことができるのでしょうか。

吸着ろ材を上手く使用すれば,
水換えの回数を減らすことができます。
具体的には活性炭やゼオライトと呼ばれるろ材を
フィルター内に入れて用いるだけのことです。
活性炭やゼオライトなどの吸着ろ材の表面には
目に見えない微細な穴が多数あいています。
これを多孔質と言いますが,
多孔質の物質は
その微細な穴の中に物質を取り込む性質があるため,
それを利用すれば

水槽内の不要物質を吸着材の中に閉じこめることができるのです。
ただ,注意すべきなのは
あくまでも不要物質を閉じ込めているだけで,
無害化しているわけではないということです。
したがって,定期的に吸着ろ材をフィルター内から取り出して
新しいものと交換する必要があります。
どれくらいの期間で新品と交換するかは,
メーカーの指示に従っていただくとして,
中には永久に吸着効果があると
うたっている製品もあるので注意してください。
少なくとも現時点で、永久的に吸着能力が持続する
ろ材は存在しません。

飼育する魚の尾数を少なめにすることも,
水槽内に不要物質が蓄積する量自体を減らすと言うことで
効果があります。

例えば,実際に海や川などでどのくらいの密度で
魚が存在しているかを考えれば,
飼育水槽内の飼育尾数が多すぎなのは
すぐにおわかりいただけることと思います。
ただ,実際には少しでも多くの魚を飼育したいと言うのが
人の常で,なかなかこの方法が実践されることは少ないようです。
フィルターを少しでも強力なものにすることでも
水換えの頻度を減らすことが可能です。
ただ,フィルターを強力なものにということは,
水流を強くつまりモーターの流量を大きなものに換えること
とは必ずしも一致しないことは憶えておいてください。
フィルターの能力は,
ろ材の有効表面積やろ過槽の容量に比例したものです。

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